2020年12月1日火曜日

政治家の不祥事と高校球児の連帯責任

 たとえば今の日本では野球部内で不祥事が起こると部員全体で責任を負うのがつねである。顧問の監督責任はもちろん、不祥事とは全く関係のない部員までもが活動自粛することもある。ところが政治家だけはそうではない。実際は彼の指示によるものだとしても監督責任どころか「私は全く関知していない。秘書が勝手にやった。」と言い逃れることもやぶさかでない。結局逮捕されるのは秘書だけで、自身は議員辞職もせず変わらぬ日々を過ごしている。
 ここで皆さんには、ご自身がそんな不運な高校球児になったと想像して頂きたい。
たぶん誰もが「せめて活動自粛だけは勘弁して」と言いたいはずだが、実際にそう訴える人は多くはないだろう。普通の人は世間体を気にするし、今の世間にそれを許容するおおらかさもないからだ。
 ところが議員先生だけは「職務を全うすることで責任を果たしたい」と開き直る。彼は世間体など全く気にしないし、世間も彼らには何の関心も示さない。
 果たしてそれで良いのだろうか。
不祥事とは全く関係はなかったのに甲子園に行けなかった球児たちは、手柄だけは自分の手中に納め、不祥事は全て部下の責任にする議員先生を見て一体どういう大人になるのだろうか。特に渦中の先生方はしみじみと(願わくは刑務所の中で)想像して頂きたい。

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