ケン・オーレッタ著 土方奈美訳 文藝春秋
人々から自律性や成熟や歴史を奪うのに"ビックブラザー"など必要はない。人々は抑圧を喜ぶようになり、考える能力を奪うような技術を有りがたがるようになる。
��ジョージ)オーウェルは我々から情報を奪うモノを恐れた。
しかし(オルダス)ハクスリー(「すばらしい新世界」の著者)は余りにも多くの情報を与えることで、我々を受動的で自己中心的にしてしまうモノを恐れたのだ。
それでも↑を実感出来ない方は、「バナナダイエット・ブーム」や「納豆で痩せる」などの触れ込みで、スーパーの陳列棚からバナナや納豆が無くなってしまった異常な現象を思い出してみると良いだろう。
群集の叡智(Wisdom of crowds)が時代のニーズかどうか…
ページビューの多寡だけで、情報の質を判断して良いのか…
私達は検索をするたびにグーグルに何かを与えている。そして検索結果を選ぶたびに彼らは何かを学習している。
��ローレンス・レッシグ
そして更に…
グーグルはトランスペアレントパーソナリゼーション(個々の個人データを把握し、それを彼等に悟られることなく、彼等の欲しい情報をさりげなく提供するするような個別対応)がもたらし得る社会的コストに未だ気付いていない。
もしもこの精度が上がっていくと、私達ユーザーの関心の幅は狭まり、モノの見方は偏り、自分と似た意見の人とは近づく一方、それ以外の人(モノ、コト)には妥協を拒むようになるだろう。
インターネットの進化がもたらす最も重大な結果(悲劇)は、コンピューターが人間のように思考するようになることではなく、私達がコンピューターのように思考するようになることかもしれない。
リンクに導かれるままに機械的に情報を処理することに慣れてしまうと、自分の意思など希薄になっていくだろう。
人口知能とは結局のところ我々自身かもしれない。
ニコラス・カー「クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換」より転用
…
僕もこれまでは、サービスの対価を求めず最高の検索エンジンを無料で提供しているグーグルを贔屓にしていたし、これからもクロームやGメールのサービスは(新たなグーグルが出現するまでは)使い続けると思う。
しかし、これからは…
個人データは彼らにとっては最高のおもちゃだ。それさえあれば楽しいお遊びがいくらでもできるんだから。
��ティム・ウー
「彼らは、邪悪になろうと思えば何時でもなれる…」し、「私達も、おバカになろうと思えば何処までもなれる」
ということを常に念頭に置きながら使用しなければならないと思った次第でもある。
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