2013年9月20日金曜日

十六夜の月夜に想う…

「リニアモーターカーの開通を東京オリンピックまでに間に合わせる」旨の目論見が永田町から発信された。当然現場は絶対無理と言っているようだが、それでも無理を通せば道理は引っ込むものと考えているふしがある。そもそも先のオリンピックの時も新幹線や首都高速はかなり強引に進められたみたいで、それは当時のイケイケドンドンの時代だから何とかなったのかもしれない。翻って昨今の日本にはそんな無理を通せるだけのパワーはないと思われ、折角の成熟した大人の都市型オリンピックを知らしめるためにも、リニアや江戸城などの箱物を見せ付けるような真似だけはして欲しくない。

巷ではiphone云々で盛り上がっているようだ。
もうそろそろスティーブさんの呪縛から解放されても良いとも思うのだが、どうやら私達は自ら進んで憑かれることを望んでいるのかもしれない。

2013年9月10日火曜日

東京五輪に対する一抹の不安

★Take1
 オリンピック開催が東京に決まったとき、私は一抹の不安を感じた。まず一つはオリンピックを体裁よく成功させることだけを考えるあまり、あらゆる手段でどんなことでも敢行してしまおうとする私達日本人の気質である。今の熱狂振りを見ても判る通り、私達は何か一つの物事に一致団結して邁進する傾向が非常に強い。それが上手く作用すれば良いのだが、時として記念碑的価値のある日本橋の真上に殺風景な高速道路の高架橋を平気で掛けたりする愚行に及ぶこともある。そんな二の舞は絶対に繰り返してはならない。
 もう一つは、今後オリンピックの準備を進めていく中で露呈するであろう様々な障壁が暗黙の内に隠蔽あるいは切り捨てられてしまう危惧である。残念ながら未だ私達には不都合な真実を公開して国全体で議論しようとする覚悟がない。だから「汚染水はコントロール下にある」というような奇抜な発言も信じ(ようと努力す)る。ただし情報もコントロール下にあることだけは決して忘れてはならない。
※2013/09/09

★take2
 私はオリンピックの開催地が東京に決まってからの世間の熱狂振りに一抹の不安を感じた。まず一つはオリンピックを体裁よく成功させたいと願う国や自治体が、この熱狂に便乗して町の景観や自然環境を蔑ろにしてでも施設や交通網の建設を強引に進めようとする不安である。実際に私達には国の記念碑的価値がある日本橋の頭上に高速道路の高架橋を平然と掛けた経歴がある。恐らく当時も反対意見はあっただろうが、大多数の賛成意見と今回のような世論の勢いに屈したのではなかろうか。そんな二の舞だけは繰り返してはならない。
 もう一つは私達がお祭りムードに酔いしれる間に、私達には不利となる様々な法律や政策の改正が密やかに推し進められて行くかもしれない不安である。私はこれほどまでに安倍さんのシナリオ通りに物事が進行している現状が怖くて仕方がない。まるでミヒャエル・エンデの童話の世界に迷い込んだような気分だ。大抵その後は知らぬ間に相手の術中にハマっていくのが物語の流れである。ならばそうならないためにはどうするか。それには相手の動きを注意深く観察し、国の繁栄などと引き換えに私達のもっと大事な何か、例えば良心を決して相手に譲り渡してはならない。それだけはどうか皆さんも忘れないで戴きたい。私は切にそう祈る。
※2013/09/10

オリンピック招致に熱狂する陰で

私はオリンピックの開催地が東京に決まってからの世間の熱狂振りに一抹の不安を感じた。
(※なんとなく、日米開戦の翌日もこんな感じだったのではないかと推測する。)

まず一つはオリンピックを体裁よく成功させたいと願う国や自治体、利益団体が、この熱狂に便乗して町の景観や自然環境を蔑ろにしてでも施設や交通網の建設を強引に進めようとする不安である。
実際に私達には国の記念碑的価値がある日本橋の頭上に高速道路の高架橋を平然と掛けた経歴がある。そんな二の舞だけは繰り返してはならない。

そしてもう一つは私達がお祭りムードに酔いしれる間に、私達には不利となる様々な法律や政策が国によって密やかに推し進められて行くかもしれない不安である。
私はこれほどまでに安倍首相のシナリオ通りに物事が進行している現状が怖くて仕方がない。
まるでミヒャエル・エンデの童話の世界に迷い込んだような気分だ。
もちろん、そんな物語のその後は、悪者たちの術中にハマることになる。
たとえば国の繁栄と引き換えに、自然環境、人と人の絆、やさしい気持ちはどんどん衰退していく。
今はそうならないように祈るしかない。

2013年9月3日火曜日

2013佐渡国際トライアスロン

今年は高波でスイムが中止となり、バイク190km+ラン42.2kmの2種目での開催となった。
私の最も苦手なスイムがない分だけ予想以上の好成績となったが、これではトライアスロンとは言えないので今年は静かに総括する。

ちなみにレース時の物理的なデータだけを参照されたい時は↓(ガーミンデータ)
バイクhttps://connect.garmin.com/modern/activity/369750734

トランジション
https://connect.garmin.com/modern/activity/369750739

ラン
https://connect.garmin.com/modern/activity/369750745

★大会前日まで

当初は新潟までは高速バスに輪行で行く予定だった。しかし高速バスは輪行自転車は受け付けないと知ったのが出発前日の夜23時。その時点でバイクはバスターミナル近くの勤め先に置いてあり、当初は翌朝に勤め先に行ってバイクと共に新潟に向かう予定だった。ところがバスがダメとなった今はJRを使うしか途はない。ところが田舎のローカル線を乗り継ぐ故に金曜日中に佐渡に到着する(レースだけなら土曜着でも良いのだが、ウェットスーツなどの荷物を事前に郵便局留めで送付していたのダ)には最米坂線の始発に乗るしかないことが判明。結局それから約90kmの道程を行ったり来たりする羽目となる。その詳細は倫理上も法律上もかなり問題があるので、とても記述することは出来ないが、とにかくそれから一睡もせず(否、実はバイク移動中に居眠り運転を数回し…)、今泉駅の始発に乗車出来たのはマジで奇跡としか言いようがない(マジでヤバかった)。

しかしその後は私の日頃の行いが良いせいか、物事は良い方向に急展開する。

先ずは電車に乗り込んで直ぐにゲリラ豪雨が襲い掛かってきた。バイク自走中、ましてや睡眠不足の中であの雨に打たれていたら恐らく身も心もかなりダメージを受け、もしかしたら佐渡行きも諦めていたかもしれない。
そして佐渡に到着しても雨は降っていたのだが、フェリーから降りる際に佐渡が実家のタカさんと偶然に遭遇し、迎えに来られたお母さんの車で佐和田まで同乗させて貰えることに(これまた濡れずに済んだ。ナマステ)。
更にはテント泊の予定だったが、スタート会場まで徒歩数分のまちゃるさんの家の離れに居候させて貰う幸運にも恵まれたのであった。

これで残る心配は台風の行方だけとなったが、翌土曜日の朝は薄日も差す穏やかな空模様。
午前中はスタート会場付近を散歩したり、ジュニアトライアスロンの観戦や補給食の買い物でマッタリ過ごす。
16時の競技説明会に行く途中で突然のゲリラ豪雨に見舞われ、また何となく嫌な予感が舞い戻って来たが、その後は居候させてもらっている場所でジョグノートのオフ会に参加し談笑のひととき。
形的にはホストのような気分で参加者の皆さんを御送りし、即19時半頃に就寝。

★大会当日の朝

4時起床
興奮で途中二三度寝たり起きたりしたが、去年のような一睡もできないような最悪の事態は避けられた。
納豆餅5ヶを補給し、胃の中はチョッとだけオーバーフローな感じだったが、結果的にはこれ位で丁度良かったように思う。
4時半過ぎに会場に向う。空模様は曇りベースながら雨の降る気配は感じられない。ただその後にまちゃるさんから大会事務局筋の話として「スイムはかなり微妙…」との話を聴く。
で、その後空が明るくなってから海を見に行くと…
やはり5時15分にスイム中止が決定。バイクスタートは7時とのことで、一旦宿泊先へ帰って昼寝しようとも思ったが、海に向って「バカヤロ~!」と叫んで時間を潰すこととなった。

★バイク

当初は7時からゼッケン順に3人ずつ5秒間隔で随時スタートするとのアナウンスだったが、厳密に整列するのは不可能と判り、結局は先に並んだ選手から順次スタートとなった。
私のスタートは7時8分頃。最初は予想通りの団子状態。今回私の前にいる選手は殆どが年齢の若い選手で、若さ故の勢いによる落車事故などに巻き込まれるリスクもあった。なので当初は「バラけるまでは安全運転で行こう…」という予定だったが、若い子たちを追い越す快感が何とも言えず、結局安全運転など忘れ去ってしまっていた。

もうひとつ、スタート直後から心拍数が160bpm前後のまま、ペースを30km/h以下に落としても全然下がらないことが不思議だった。中盤以降はレースの興奮によるものか、乳バンドの誤作動とみて完全無視することにした(ランの時はずり落ちてもそのまま)が、頭の隅では気掛かりで仕方なかった。
結果的にはバイクで脚を使い尽くした感はなかったし、全平均でも151bpmだったので、まぁそんなモノか…。
ちなみに平均ケイデンスは86rpm

それでも集団がバラけ、両津を過ぎてからは頭がボーっとしそうな一人旅が続く。
これまた若さ故なのか、ドラフティングで巡航する団子三兄弟も時々観かけるが「それが愚であることはいずれ悟るだろう(中には60歳過ぎても気付かない○○もいるが…)」と、何も注意せずパスする。
※ただし私のお尻にくっ付いた蠅だけは直ぐに追い払うことにしているのでご注意あれ。

終盤もバイクでは何事も起きず、小木の坂にも左程ギョッとせず(笑)、無難に終了す。
※補足
去年、痙攣で倒れた地点をちょっと探してみたがやはり判らなかった。

バイク:6h12'47"

※おまけ~その壱
100km頃に長~いオシッコを一回(もちろん機上から走りながら…)粗相させて貰った。
その道路付近にお住まいの方、スミマセン…

★トランジション

バイクパートの最後、河原田商店街のカーブを切ってから乗車しながらバイクシューズを脱ぐ。自分で言うのも何だがレース経験が少ない割りにシューズの着脱は上手くなったと自己満足。今回は更に「エリート選手のようにバイクを係員に投げ捨ててみたい」的妄想も浮かぶ余裕があった。
ちなみに手元の時計でのトランジションタイムは1分56秒。
またもうひとつ、今年は靴下を履かない作戦に挑戦してみた。結果は左親指の脇にちょっと擦り傷が出来ただけ。元々マメの出来にくい脚だし、靴下を履いてもどうせボトルやスポンジから垂れた水でビショ濡れになるので今後もコレでいこうと思う。

※おまけ~その弐
バイクの最後で女子一位の選手に抜かされる(と言っても今回は女子はかなり遅れてのスタートなので本来なら抜かされるどころかその背中を拝むことさえ出来ない…)。しかし私は基本エイドでは立ち止まらないので、抜きつ抜かれつの状態が続いた。やはりレディーは身だしなみやエチケットが重要で、そこは"アホな放尿犯"とは違う。それでもやはり次第に離され、結局は氏のお尻背中を拝むことに…。そして閉会式では真正面から拝むことが出来た田中さんは、やはり観音様のような素敵な方でした。

★ラン

バイク中は心拍数が???だったこともあり、ランでの残りエネルギーが心配だったが、いざスタートしてみると脚が頗る軽いことに自分でも驚く。特に最初の10km位までは抑えたつもりでも1km毎のオートラップはキロ5分少々を刻み続ける。
「これならランパート3時間台も楽勝かな」と自然と笑みがこぼれた。
※ラン前半のコースで、変質者的な笑みを浮かべた→のような宇宙人を見掛けられたのなら、おそらくそれは私である。

だがしかし…

後半は初挑戦(2009年)時と同様、佐渡の問屋は2013年になってもアマゾンのような円滑な流通システムで卸してはくれなかった。20km過ぎから急に疲労があらわれ、色々な言い訳も考え始める。
「どうせ今年はスイムが中止だし、バイクとランだけ好記録でも自慢出来ないよなぁ」
とか…
「今年はラン練習が全然出来なかったのに、これだけ走れたんだから御の字でしょ」
などなど…

※おまけ~その参
レース後には幸運にも西内プロとお話をさせて戴く機会があり、ラン後半で失速する最大の要因も↑のような言い訳を作ることだという教えを賜る。そしてその対処法は「ただ単に無心になる」ということも…。まさに禅の世界です。

しかし初挑戦時にはキロ7分台まで落ちたペースが、今年は何とかキロ6分台でマトメられたのは少しだけ進歩したのかもしれない。また脚の痙攣は最後まで起きる気配はなかった。(なぜか左手の親指と人差し指の境目だけが始終攣っていた…)
来年の課題は、この中盤からの失速を最小限に抑え、総合的な脚力をもっと養うことだろう。
「そうすれば来年は3時間30分!」
とさりげなく(あくまでも独り言として)つぶやく…。

また30km過ぎから更なる苦痛が迫ってきても、ふと「走るときについて語るときに僕の語ること」にあったマントラ「Pain is inevitable. Suffering is optional」を思い出し、踏ん張ることが出来た。

ただ「ラスト7km」の標識にはなぜか腹立たしく感じた。通常7kmなんて距離は私達ロング志向の人間にとってはウォーミングアップの距離である。しかし佐渡ではその最後の7kmが苦難の道程となるのだからおもしろい。

※おまけ~その五
今回のもうひとつの密かな夢は昨年女子三位のyrkさんの追っ手から逃げ切ることだった(先述の通り、そんな夢を抱けるのも今回だけ)。因みに佐渡のランコースはJの文字をなぞるように走るので先導や後続の人と要素要所で遭遇できるのが面白い。最初に皆川WS付近で擦れ違った時にはコチラにも若干の余裕があったので「もしかしたら逃げ切れるかも…」と思ったのだが、次に瓜生屋WS付近で猛チャージする化け物レディーを見て儚い夢だったと痛感する。その後しばらくして背後から神懸り的な足音が聴こえてきた時、その正体が誰なのかは振り返らずとも直ぐに判った。恐るべし水陸両用サイボーグ…。

閑話休題…

しかしどうにかこうにか今年は河原田本町の商店街を凱旋することができた。
このときに改めて、トライアスロンは制限時間ギリギリだったり這い蹲ったりしてでも、貪欲に完走を目指す姿勢にこそ価値があると確信した。
つまり去年の私のように、タイムや順位に拘り過ぎて「結果が残せないならDNF」という姿勢は決して褒められたモノではない~むしろ蔑むべき発想だとも

因みに私は、この商店街での凱旋ランで沿道の方々からの「お帰りなさい」エールの方が最後のフィニッシュよりも好きである。

ラン:4h03'55" 
Total:10h16'42" 



★まとめ

今年の好成績の最大の要因は何と言ってもまちゃるさんのアシストのお陰である。
風雨に晒されることなく睡眠出来たのは何よりであり、会場まで歩いて行けるアドバンテージも精神的にはかなり落ち着けた。

また金曜日からのカーボローディングで、特に土曜日には私の大好物である納豆餅を一日で1kg(切り餅にして約20ヶ)平らげられたのはかなり有効だったと振り返ればそう思う。

ちなみに一年365日酒を抜くことは絶対にない私が今回初めて金曜と土曜の二日間も断酒した。
その効能は正直判らない。

えにぃうぇ~ぃ

本来なら出場する権利さえなかった(詳細は言えない、悪しからず…)2013年のレースで、2014年のシード権が得られたことは今年一番の神様からの贈り物かもしれない。

God bless you!