2017年11月25日土曜日

ゆかいな日馬富士

久しぶりに角界が賑やかのようだ。
そしていつものように、この類の騒動では必ず「相撲は日本の国技なのに、それを汚すとはけしからん!」とか「外国人に日本人の繊細さや伝統を重んじる姿勢理解できるはずがない」旨の御託が、普段は相撲中継などまず観ない、日本は万世一系単一民族国家だと信じて疑わない人々によって並べられている。

しかし果たしてそうだろうか…

まず意外と知られていないが、「相撲は国技」と公式に明文化されたものは何もない(たとえば↓参照)。
https://matome.naver.jp/odai/2142080690328463701
つまり大相撲もプロ野球やプロレスなどと同じ興行の一つであり、今回の騒動も結局は或る団体の内輪揉めに過ぎない。
しかしなぜか特にガイジン嫌いな方々は相撲だけは別格にしたいようである。
まぁこれこそ日本特有のお家芸かもしれないが…。

そしてもう一つの「だからガイジンは…」的観点も今回の騒動に関しては的がズレている。
なぜならこの騒動のそもそもの発端は、日馬富士関が「先輩の話は平身低頭して聞くもんダ!」という日本独特の???な慣習に倣ったからだ。
つまりこの騒動は、横綱が(普通のナンパな)日本人以上に(体育会系で硬派な)日本人だから起きたのであって、この騒動を最もまくしたてている、そういう傾向の強い人々にとっては実は笑うに笑えない皮肉な話なのであ〜る。

追伸
貴乃花親方については、一刻も早く現協会を離脱し「新日本相撲協会」を設立して欲しいと願う次第なり。
髪型や廻しの色も自由で、国籍や陰湿な上下関係も不問。そして現体制に馴染めない力士たちや、朝青龍、白露山、琴奨菊、など新旧のスッタモンダの人々を寄せ集めれば結構おもしろい興行が期待できる(と私は思うのだが…)。

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