2021年1月14日木曜日

時短よりも分散化

 JR東日本の「首都圏の在来線の終電時刻繰り上げ」というニュースで「深夜帯の本数削減は寧ろ逆効果」とする鉄道関係者の反対意見を聴き、私はなるほどと思った。つまり今のように活動時間を減らすのではなく、分散させることで感染リスクを減らす発想である。
 例えばこれまで深夜勤務が不要な事業者にも24時間シフト制を推奨するとしよう。朝夕の通勤ラッシュはかなり緩和されるし、テレワークによる弊害も改善されるはずだ。またその会社自体は事務系でも、24時間稼働の工場や海外との取引が多い場合は組織としての利便性は向上する。
 そしてこれは現状時短営業を強いられている飲食店側にとっても好機となる。まず店としては繁忙時間が減るのでコストダウンが図れる。また24時間営業可能な店なら様々な店舗運営が考えられるし、対応の難しい個人経営の店でも、最低でも現状より自由度は広がる気がする。
 以上は極論だが、こういう極端な発想から、少しずつ現実的なイノベーションが派生していくものと私は自負している。つまりこれからは他力本願でワクチン開発やコロナ収束を待ち侘びるのではなく、コロナ前とは全く違う柔軟な発想が必要ではないだろうか。

2021年1月10日日曜日

想定外

 8日の報道ステーションの菅総理の発言の中で私が唖然とした点がある。
それは「ここまで感染者数が増えるとは想像していなかった」と平然と答えたことと「仮定の話はしない」と断言したことである。
 まず国のトップであれば起こり得る様々な危機をシミュレートし、当然最悪の事態も念頭に入れておく必要がある。なぜならそれは東日本大震災時の原発事故で明らかになった「想定外なことは考えようとしない」私達日本人の悪い習性であり、未来の教訓として国全体で学んだはずだからだ。ましてや今回の被害拡大は予測不能なものではなく、専門家などからもその可能性を指摘されていた事態なのだから、件の発言はそれ以前の問題とも言える。
 つまり今回のインタビューや一都三県に発令された緊急事態宣言を通しても総理の本気度が殆ど伝わってこないのは、総理が景気の回復ばかりを重要視し、医療現場の逼迫度やパンデミックの可能性など全く考えていないように見えるからではないだろうか。故にこれ以上被害を拡大しないためには、総理自身がコロナ対策の現場の最前線に立ち、総理自身の言葉で直接国民に訴えかけるしかないと思う。
 総理の改心と英断を切に期待する。

2021年1月2日土曜日

初夢叶う「クララが歩いた!」

こういう性格なので、この十年位は正月らしいことは殆どしていない。
おまけにテレビも観ない(地デジ化の時に捨てた)し、年賀状(歯医者に通った年だけ届く位)はもちろん、SNSで新年の挨拶をするような親友はいない(こんな人間でも絡んでくれる人はいることはいるが、根が捻くれているのでコチラからはどうしても遠慮してしまう)。


ところが今年は、(コロナ云々の前に)したくても出来ない状態となった。
皮肉なモノである。

そして怪我をしてからは自分の脚で歩いたり走ったりする夢を何度も見た(運よく今朝も見られた)。
そこでは「おっ、全然走れるゾ!」と跳ねるように喜ぶのだが、大体は痛みと共に目が覚め、現実を思い知らされる羽目となる。

ところが、30日からずっと籠って安静にしていたからなのか、今朝になって痛みを余り感じなくなっていることに気付く。
また膝を曲げる方は相変わらず(45度くらい)だが、伸ばす方だけは(これまでは10度位だったのが)0度近くまで伸びているのに全く痛みがない。

今回もハイジの声は聞こえてはこなかったが、何となく歩けるような気がしたので、杖を持たずに歩いてみると...。

I did it!

今回だけは、この喜びを共に分かち合う、ハイジやペーターのような親友がいないことを心から悔やんだ。
改めて思うが、皮肉なモノである。