2021年1月10日日曜日

想定外

 8日の報道ステーションの菅総理の発言の中で私が唖然とした点がある。
それは「ここまで感染者数が増えるとは想像していなかった」と平然と答えたことと「仮定の話はしない」と断言したことである。
 まず国のトップであれば起こり得る様々な危機をシミュレートし、当然最悪の事態も念頭に入れておく必要がある。なぜならそれは東日本大震災時の原発事故で明らかになった「想定外なことは考えようとしない」私達日本人の悪い習性であり、未来の教訓として国全体で学んだはずだからだ。ましてや今回の被害拡大は予測不能なものではなく、専門家などからもその可能性を指摘されていた事態なのだから、件の発言はそれ以前の問題とも言える。
 つまり今回のインタビューや一都三県に発令された緊急事態宣言を通しても総理の本気度が殆ど伝わってこないのは、総理が景気の回復ばかりを重要視し、医療現場の逼迫度やパンデミックの可能性など全く考えていないように見えるからではないだろうか。故にこれ以上被害を拡大しないためには、総理自身がコロナ対策の現場の最前線に立ち、総理自身の言葉で直接国民に訴えかけるしかないと思う。
 総理の改心と英断を切に期待する。

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