2013年4月17日水曜日

農業事始

今年からこの休耕地を勝手に拝借することにした。

これまで安住の地を求めて四国や千葉、長野を歩いてきたが、こんな環境が実家のすぐ傍にあったのは正にチルチルミチルだと述懐した次第。

理想は自然農法だが、最初からそんなに肩肘張るつもりはない。
有機農業など尚更興味がない。
ハーバーボッシュ法がなかったら私のような平民はこの世に存在しなかったと思うので、窒素・リン・カリウムの恩恵は最大限利用しようと思っている。

但し化石燃料で動く農業機械だけは決して使うまい。
あとは将来的にはF1品種も…
それはつまり、誰でも自由に得られる知恵やモノは何でも拝借するが、世界を牛耳る石油メジャーやアグリビジネスには絶対に隷属しないという意思である。
それには、自分の力で耕し自家採種する必要がある。

それともう一つ
私は農業で生計を立てるつもりはない。
賃金収入はホイドらしくお客様に頭を下げて得るつもりだ。
農業は工業のように損得で計るのは難しい。
それを計ろうとするから矛盾が生じる。
基本は自分が食べる分だけ作付けし、余裕が出たら知人にお裾分け。
結果的にはその見返りに何かを貰こともあるだろうが…、寧ろそれが理想だと私は本気で思っている。

因みにここは私の曽祖父たちが開墾した貴重な場所だ。


まずはここにその偉業を礼賛し、その恩恵に感謝します。
そして願わくは、私もこの景色を眺めながら、この大地に静かに還りたい。




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