先日バイト先の自転車店で小学生の女の子に自転車を試乗してもらう機会があった。
私は彼女が両足をガッチリと付いて停止出来るのかを確認したくて「ハイ、そこで信号機が赤になりました!」と声を掛けたところ、彼女はスッと自転車から降り、自転車を手で押す時の姿勢で立ち止まったのである。私がその訳を訊くと、今の学校でそうするよう教わっているとのこと。つまり彼女はその言い付けを律儀に遵守したに過ぎない。たとえそこが仮想空間であっても関係はないようだ。
そう言えば…
我々の時代なら不良と呼ばれる部類の腰パン履きの男子高校生が、全く往来のない田んぼの真ん中の交差点(まぁそこに信号機があること自体おかしいのだが)で、青信号になるのを律儀に待っている姿を目にしたことがある。たとえ反抗期でも社会のルールは絶対らしい。
という訳で…
このような教育力の高い国民は、世界広しと言えどもそうはいないだろう。優秀な軍人や模範囚にするにはもってこいの人材である。そして日本を取り戻したいシンゾー君はそのような人々を有効利用しようとしている一方で、肝心のそのような人々はそうされることには全く疑問を持たない。むしろ国が豊かになるためならと歓迎している。
教育力の低い私には、そのへんの感覚がどうしても理解できない。
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