私はオリンピックの開催地が東京に決まってからの世間の熱狂振りに一抹の不安を感じた。
(※なんとなく、日米開戦の翌日もこんな感じだったのではないかと推測する。)
まず一つはオリンピックを体裁よく成功させたいと願う国や自治体、利益団体が、この熱狂に便乗して町の景観や自然環境を蔑ろにしてでも施設や交通網の建設を強引に進めようとする不安である。
実際に私達には国の記念碑的価値がある日本橋の頭上に高速道路の高架橋を平然と掛けた経歴がある。そんな二の舞だけは繰り返してはならない。
そしてもう一つは私達がお祭りムードに酔いしれる間に、私達には不利となる様々な法律や政策が国によって密やかに推し進められて行くかもしれない不安である。
私はこれほどまでに安倍首相のシナリオ通りに物事が進行している現状が怖くて仕方がない。
まるでミヒャエル・エンデの童話の世界に迷い込んだような気分だ。
もちろん、そんな物語のその後は、悪者たちの術中にハマることになる。
たとえば国の繁栄と引き換えに、自然環境、人と人の絆、やさしい気持ちはどんどん衰退していく。
今はそうならないように祈るしかない。
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