時にブラック企業の社長は法外な目標を社員たちに課す(たとえばGDP600兆円などと)。
それに対し腹心の部下が「それは絶対無理です」と直訴しても、「ならば兵隊(※表現が露骨なら「社員」で構いません)の数を増やせば良いだけだろう」などと一蹴される(そして出生率1.8や女性を男性並に働かせるなどの苦肉の策が提案される)。
それでも当然無理なものは無理なのだが、社長から何度も「それはお前たちの努力が足りないからだ。でも生き残るにはこの道しかない。」と叱咤激励されるうちに社員も次第にそう錯覚し、サービス残業や日曜出勤が常識となる(この時点で社員の念頭には目標達成しかない)。
更には三世代同居を強いられたり、「介護で離職するのは恥」という風潮になり、その犠牲は社員の家族にまで発展する(かくして一億総活躍社会が誕生する)。
私はこの比喩を突飛で悲観的過ぎるとは思わない。少なくとも件の三本の矢よりは的に近いと自負している。
しかし、なぜか巷ではこんな社長さんに未来を託そうと考える人が多いような気がする。私はそれが不思議でならない。
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