2016年5月24日火曜日

ゆかいな軽自動車税

「地球にやさしい」という意味においては、原付(二種)バイクほど優れているものはない。バカ高いハイブリット車や燃料電池車などでもせいぜいリッター30km位だと思うが、私の愛車スーパーカブ110は普通車と同じ法定速度で巡航してもリッターで60kmは余裕で走る。

にもかかわらず、そんな究極のエコカーたちの税金が軒並みアップされた。
50cc原付のアップ率は何と倍額である(¥1,000→¥2,000)。

5月の晴れた昼下がりにハイブリットカーでフィットネスクラブや趣味の御稽古事に通う有閑マダムには減税し、6月の梅雨の時期に雨の日でも合羽を着て原付で通勤し子供のために節約するお父さんには増税をする。
つまり、お金をたくさん持っている人やたくさん使おうとする人には恩恵を与え、そうでない人は一顧だにしない(むしろ益々搾取の対象とする)。
掻い摘んで言えば、これがアベノミクスの正体である。

にも関わらず…

有閑マダムはともかく、なけなしの給金を更に奪われ、もっともっと日本に貢献しろと尻を叩かれているのに、それでもシンゾー君を支持する人々の気持ちが私にはどうしても理解できない。


ちなみに↓は毒抜きをした朝日新聞への投稿文

私は諸事情により四輪車を持っていません。その代わり原付二種と言われる110ccの二輪車を日々の足として使用しています。一般道では一般車両と同じ流れに乗りながらも燃費はリッター60km位で走れますので、ある意味では究極のエコカーとも言えます。
ところが先日、軽自動車税の額を見て唖然としました。去年は\1,600だったのが今年は\2,400と跳ね上がっていたのです。
帰宅してその経緯などを調べてみると、実質的には軽四輪車までが増税され、普通乗用車などは減税となったようです。つまり、地球にやさしく庶民の味方になっているモノが増税されて、燃費も悪く嗜好性の強いモノが減税されたのです。私にはこの理屈がどうしても納得できません。

もちろん高級車が売れれば日本の自動車産業は活性化し景気も良くなるかもしれません。また皆が原付バイクに乗って温暖化防止に貢献すべきだと言いたいわけでもありません。
しかし雨の日でも雨合羽を着てバイク通勤する、恐らくアベノミクスの恩恵は一生授かることのない人には更なる負担を強い、株や投資で儲けた金で高級品を買おうとしている人には更なる便宜を図る今のシステムに、私は言いようのない憤りを感じるのです。

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