以前、当時の与党である民主党は「社会福祉充実のため消費増税は必須だ」と力説していたが、なぜか急に延期すべきだと唱え始めた。最初に増税を提案したのは自分たちであることを忘れてしまったかのような口振りである。
また安倍首相も平成26年11月の最初の延期を決めた記者会見で「次の増税は景気条項を付すことなく確実に実施する」と断言したが、今は再延期する方向で調整中らしい。ちなみに「リーマンショックや大震災のような事態が起きない限り」と付言したのはこの会見のずっと後のことなので、これを増税の理由にするのは筋が違う。もちろん当時の野党自民党も増税には合意していた。
私はここで政治家の先生がたの揚げ足を取りたいのではない。ただ以前は国の財政安定化や社会保障システム充実のために増税は必須だったのに、今になって急に延期しても大丈夫になったのかがどうしても理解できない。
先生がたには先ずその根拠をお伺いしたい。
また三党合意や軽減税率の議論に費やした時間と労力は一体何のためだったのか。そしてもしこの延期が選挙目当ての先送りではないとしても、私たちの子孫に借金を先送りすることに変わりはない。これらについての御意見も是非お伺いしたいところである。
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