2013年1月20日付の朝日新聞「声」欄に採用された。↓はその原文(文字の装飾は筆者追加)
東京に雪が積もると思うことがあります。それは東京は雪に慣れていないのではなく、そもそも雪に対する備えをしていないだけだと…。
雪国では家を建てる時も自動車を買う時も雪のことを事前に考慮し、その費用は決して無視出来ません。また晩秋の週末は冬用タイヤへの交換や雪囲いなどに多くの時間が割かれ、大雪になれば雪掻きだけで一日が終わることもあり、とにかく雪の降らない地域では不要なコストと時間を掛けなければなりません。しかし私達はそれを宿命と考え、毎年出費を重ね、雪掻きをし続けます。
別に私は雪国の苦労を愚痴りたい訳ではありません。
地震に対しても雪に対するように備えるべきだと言いたいのです。
つまり東京の人が「雪はそんなに積もらない」と考え、その備えを全くしないから突然の積雪で混乱するように、国民全体が「そんなに大きな地震は起きない」と考えていたから先般の震災も被害がここまで拡大したのではないでしょうか。
殊に地震の場合は費用を1円も掛けることなく心掛け次第で被害をずっと少なく済ませることも可能なのです。
今回大雪に見舞われた地域の方々には特に、どうか御一考して頂きたいと願っております。
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