小津映画を観ていると昔は誰でも自然にやっていた何気ない仕草にハッとする事がある。
例えばある夏の日の暑い昼下がり…
さりげなく団扇で扇いで訪問客を持て成す原節子。
※まぁ杉村春子の「ホントに暑うございますわネェ~」ってな感じで扇風機の首をぞんざいに客人に向けるのも、それはそれで何気ない仕草だが…
また突然の訪問客に…
「いやいや、散らかって居りまして…」等と慌てながら、座布団を裏返して席を勧める笠智衆。
事前に連絡を入れておくのが常識となってしまった今の風潮ではもう二度と見られない仕草なのかもしれない。
でもせめて…
雨に日に通りを擦れ違う際、お互いの傘を逆側に傾ける仕草なんかは今でも残っていても良いのにとは個人的には思うのだが…
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