2011年11月26日土曜日

それでも日本人は「戦争」を選んだ

加藤 陽子(著) 朝日出版社

戦争は国家と国家の関係において、主権や社会契約に対する攻撃、つまり敵対する国家の憲法に対する攻撃というかたちをとる。
��ルソー「戦争および戦争状態論」


「米ソをこの戦争に引きずり込むには、日本と正面から向き合い2,3年は負け続ける必要がある」旨の胡適という人の「日本切腹、中国介錯論」には参った。
これは1935年の声明だが、既に45年の未来を予言している。
このような「政略」を意見出来る人がいる国はやっぱり凄い。
経済力では既に負けているのに、未だに中国に対しては蔑視し勝ちな私達
脱亜入欧の発想が未だに残る私達

アメリカの軍属が車で日本人を轢き殺しても起訴も出来ない現状。
明治の民権派の人々も、国会開設よりも不平等条約改正を切望したという。
沖縄の人以外、そんな不平等を改正しようという意気込みが削がれている。
それでもって、TPPで対等に立ち向かおうとしているのだからおめでたい。

江戸幕府の日本を植民地化しなかったのは、或る国がそうすると他の列強から守るために軍隊を派遣するなどのコストが掛かるからであって、決して私達の交渉が功を奏した訳ではない。
関税をフリーにして貰うだけで十分に恩恵は得られたのである。

松岡洋右は、連盟脱退には反対だったらしい。

「物資の貧弱、技術の低劣、主要輸出品目が「生糸」という生活必需品ではない点で弱点を負っている。よって日本は武力戦には勝てても持久戦、経済戦には絶対に勝てない。故に日本は戦争する資格がない。」
��水野廣徳「無産階級と国防問題」

故郷を離れて非業の死を遂げた者の魂は、鎮まるべく条件を欠く、戦によって亡くなった者の魂は、後世にたたりをなす御霊となる。

「きさらぎの はつかの空の月ふかし まだ生きて子は たたかふらむか」
折口信夫

Nicest people

「そば屋の出前持ちが片手で運転出来るように…」という発想で生まれたスーパーカブ

世界を席捲するモノを作るには、こういう発想が重要なのかもしれない。
��勿論、今となっては決して褒められた発想ではないけれど…)

ハード(スーパーカブ)そのものは元より、ソフト面でも↑のような感じでメリケン達を唸らせた僕らの先輩がいっぱい居るんだし、誰かさんだけを一神教みたいに崇めるのはこの辺で終わりにしませんか?

Think different

そんな誰かさんも、それが一番大事だと言ってる訳だし

2011年11月25日金曜日

日本沈没

「復活の日」は子供の頃のTV劇場で、子供ながらに面白く観た記憶があるのだが、何故か表題のは観る機会がなかった。
先日、クローズアップ現代で小松左京さんを取り上げていたのを機に、DVDをレンタルして観た。

ストーリーは原作を読んでないと、チョッと飛んでしまうような気がした。

「科学者にとって一番大事なのは勘(~別のシーンでは直感とイマジネーション~)である」といった旨は、やはり小松さんが一番言いたい主題なのだろうか、(原作は一冊も読んでないので判らないが)前述のTVから思った次第。

以下、無作為に抜粋(勿論、自分の解釈なので台詞も滅茶苦茶)

「大部分の者は死ぬだろう。何故なら大部分の者はそんなことが起こるとは信じないからである」

「第三の方法は、このまま何もしないことである…」

「日本人の祖先は、結局は大陸から逃げてきた。今更大陸に居候させて貰って生きていけるのだろうか…」

内田樹の研究室より

以下は全て内田樹氏のブログから抜粋し、自分なりに解釈し直したモノ
http://blog.tatsuru.com/2011/11/24_2042.php


マレーシアのマハティール、シンガポールのリー・クワン・ユー、小国の元首であるにもかかわらず、世界中からその言動は注目された。それは国際社会が傾聴するに足るだけの堂々たるヴィジョンを語ったからである。

その一方で…

「我が国の国益に合った場合は云々…」とか、「どうやったらバスに乗り遅れずに済むか」というようなことだけ考えている人間の話を、誰がまじめに聞くだろうか!?

それに…

アメリカはこれからどうなるのか?もし来年共和党の、茶会が支持するような大統領が選出されたら、アメリカの世界戦略はどう変わるのか?

中国のポスト胡錦濤政権がどうなるか?社会的インフラがこれ以上ほころび、格差がこれ以上拡大したときに中国がどうなるかなんて誰にもわからない。

EUはどうなるのか?いくつかの国が脱退して、空中分解する可能性だってある。

ロシアはプーチンが出てくる。
アメリカの大統領にうっかり国際感覚のまったくない人間が選ばれた場合、プーチン相手で勝負になりますか?米ソ関係は一気に緊張するかも知れない。

それに、プーチンなら「北方領土返還」というような提案をいきなり出してくる可能性がある。
当然それは「沖縄の米軍基地の撤去」を交換条件にした、ロシアにとって(或いは日本にとっても)画期的な交渉かもしれない。

etc…

そういう世界がどう変わるか全く予断を許さない状況にあるときに、「国際競争で勝つ」というのは、一体何の意味を成すのだろう!?

確かに、日米安保もEUも中国の政体も全部「今のまま」なら、そんなバスには便乗した方が楽かもしれない。

しかし…

「激化」してるのは国際競争ではなく、構造そのものなのである。

これからはどうやって共同体を再生させてゆくか
乏しい資源をどうやってフェアにわかちあうか
競争的環境を抑制して、お互いに支援し合い、扶助し合うネットワークをどう構築するか

ということが喫緊の政治課題となる。
そういう歴史的状況の大きな変化が始まっているのを、野田さん始め私達の多くは未だ気付いてはいない。

2011年11月24日木曜日

Whole earth catalog(未読)

欠員がでて夜勤が続いたり、その他ムニャムニャのせいで生活のリズムが作れない。
元々働く必要はないのに店長への恩もあるし、今月だけはそんなアンバランスな生活を送ってみてもと思ったが、ここまでボロボロに崩れると全然走りたいとも思わない。
山形はもう冬眠の季節に入ったし…
��ところで、こんなに寒かったっけ…。それとも自分が年老いたからなのか)

以下に、取り合えずメモ

本「チャンピオンへの道」パーシー・セラティー(著)
今月号のランナーズで山西哲郎氏が紹介していた

本「Whole earth catalog」スチュアート・ブランド (編)

2011年11月17日木曜日

路上のソリスト

ホントに何故かは判らないけど、ロバート・ダウニーJrの名前を何時の間にか頭に浮かんでいるのが非常に不思議である。

「愛が微笑む時」で無意識のうちにてテロップで覚えたのだろうか…

でも、同一人だと気付いたのは鑑賞後であって、何となく似てるなぁと思ってチェックしたらそうだったという経緯。

チョッと不思議な体験

話自体は、睡眠と食事以外は一日中大学受験の勉強をしてパンク寸前になった当時の自分とちょっとだけラップし、非常に共感出来た。

本当の競争というのを体験した人は意外と少ないと僕は思う。
※普通の人はその前に防御体制に入る訳で、あそこまでイケるのは右脳が極端に発達した人だけなのかも…

2011年11月16日水曜日

生まれてはみたけれど

小津映画の中で僕が好きなのは、表題や「お早う」など子供が登場するモノである。
そして、彼の妙味は「皮肉とユーモア」だと僕は思うのだが、それが彼等の目線から語られる時はその鋭さが更に磨きが掛かるような気もする。
※もしかしたら小津映画の特徴であるローポジションも、そんな茶目っ気ある子供目線から生まれたのかもしれない
(な~んてことは真の小津ファンの間では周知のことかもしれませんけど…)

それでふと思ったのは…

これらの映画の時代にはあった大人と子供の間に大きな境界が、今はスッカリ無くなっていることである。

確かに現在は「アレもダメ、コレもダメ」と我慢を強いられる程貧しい環境ではないし、実際に塾や習い事で大人な行動を強いられ大人並にストレスを抱えている子供は多いかもしれない

でもそれよりは…

おしゃぶりのように携帯を肌身離さず、好きなこと楽しいこと以外は全く眼中にない享楽主義的な大人が増殖しているからのような気がする

永田町で子どもの喧嘩

どうでも良いけど、永田町で「言った、言わない」の論争するのはみっともないから止めて頂きたい。
まるで子供の喧嘩である。

夜勤から帰る。
今夜だけ一日休み。

健康食品の無料サンプル考

最近、健康食品やサプリメントのサンプルを無料で配る新聞広告がやたらに多いことに気付く。
��かなり儲かっているんだろうなぁ…)

で、その経緯を僕なりに想像してみる…

巷では誰も信じられなくなってしまっていく中で、ますますお爺ちゃん達は家の中に閉じ篭るようになる。
当然、閉じ篭ってすることと言えばTVを観る位しかない。
すると、その内容は大体が健康に関すること

みのもんたに煽られ、TVCMに煽られ…

その効用なんて誰にも聴けない(聴く相手もいない)けれど、「まぁ無料だから電話してみんべ…」と電話してみると、電話の向こうではフレンドリーなオペレーターが色々とその商品の説明をしてくれるではないか!

チョッと補足すると、このお爺ちゃんはチョッと癖のある方で、ここ最近は息子達とも音信不通で、孫でさえ寄り付かなくなった。
��V以外の話し相手は近所のコンビニの店員位だが、そんな彼らからも最近は敬遠されていると感じていた矢先である。

にも関わらず…

(自分でもそうだと判る位の)下らない質問でも、電話の向こうでは満面の笑み(妄想)で答えてくれるのである。
��但し、その電話の向こうが上海かもしれないということまでは、その老人には考え付かない…)

結局は、健康云々よりもオペレーターの話に乗せられて正規商品まで購入す。
別に金には全然不自由してないし…

そして数ヵ月後…

商品が無くなりそうになったし、相変わらず暇だし、また電話する。

当然ながら上海在住のオペレーターは前回とは違うお姐ちゃんだが、前回購入した際の経緯は勿論、その際にメモされたお爺ちゃんのウィークポイントなども全て顧客データとして記録されているので、そんなお爺ちゃんを煽てることは屁でもない。
「俺は、従業員の誰もが知る常連さんなんだな…」と錯覚して気を悪くしないお爺ちゃんなど何処にいるだろう!?

そんな風にして…

全国に健康なお爺ちゃんを増殖していったからこそ、全国紙に毎日のように広告を載せ無料サンプルを配り続けられるだけの利益が上がるのかもしれない…

2011年11月15日火曜日

順位にこだわる人々

今朝、新聞を読んでいたら「世界3位の経済大国」というフレーズに出会った。
私が知っているのは「2位」というフレーズだったが、まぁそれは別として、いったい何位まで堕ちればこのフレーズは使わなくなるだろうか…?
(例)「現在世界で23位の経済大国日本でありますが、この度24位に陥落してしまいました」なんてニュースがあるのだろうか…

えにぃうぇぃ

そんな時にタイミング良くラジオニュースで、「京」がスーパーコンピューターの世界一だと報道していた。
蓮舫議員の「二位じゃダメなんですか?」発言も私の記憶には新しい。

恐らく私達は、そんなふうに順位にこだわっている間だけが平和で安心していられるのかもしれない。

追伸
イチローがそのようなくだらない順位や記録について(だけ)聞いてくるインタビューアーに素っ気ないのは、そのせいのような気がする。

2011年11月14日月曜日

外交下手な日本人

やはり私達は外国人との交渉事にはあまり関わらない方が良いと思う。

私達が真に世界に誇れるのは、手の器用さと勤勉さだけである
��Vをどれだけ薄くするかとか、増してやコストダウンの競争などには始めから付き合う必要はなかった。
隣国には真似の出来ないモノをどんどん作ってアドバンテージを稼ぐことも出来たのに、私たちは「兎と亀」の兎のように余裕をかまし過ぎていた。
ここまで墜落した私達が、今更ハングリーな人々と価格競争をして勝てる訳がない。
それでもTPPに参加すれば未来が開けると思っている人々を私は寧ろ尊敬したい。

「何でもあり」の異種格闘技戦に参加出来る日本人がどれだけいるかは、山手線(或いは京浜東北線、西武新宿線、etc…と何処でも構わないが)に乗車している平均的な日本人像を見れば明らかである。

私達は(携帯電話を操作する)親指しか鍛えていない。
それでも、中国人や韓国人との競争に勝てると思っているのであれば…

2011年11月13日日曜日

ブルーなり…

暫く夜勤の連荘、もしくは飛び石勤務が続くので、身体のリズムを昼夜逆転にしようとしたら、昔のように中々順応できない…

仕事が休みの日も昼から寝てしまうし、何が何だか判らなくなってきてチョイ欝状態…

2011年11月11日金曜日

111111

ふと思ったのだが…

野田さんが参加表明を一日延期したのは、自分の英断(?)が歴史に残るかもしれないと考えたからで、それならば受験生に憶えてもらいやすいように語呂の良い日にした方が良いと考えたからかもしれない。

なんちゃって…


なぜ日本人は御飯をフォークの背に乗せるのか…

なんて本をその筋に詳しい人が書いたら結構売れそうな気がするが…

まぁ端的に言えば何でも背に乗せるイギリス式マナーを開国当時のスノビッシュな方々が踏襲し、それを私達がバカ正直に真似てきたというのが大筋らしい。
しかしフランスやアメリカではフォークの腹で食べることやフォークを利き手に持ち替えることも全然OKらしく、今時そんなマナーはナンセンスという意見もあるようで、特に若い人には表題のマナーを知らない方も多いのではなかろうか。
※私達世代以前の特に田舎者は小洒落た喫茶店などでエビピラフをスプーンを裏返して食べたものであ~る。

そして、それならば…

元々ご飯をお皿に乗せて食べる習慣なんて向こうにはなかったのだから、「ご飯には箸」と主張する手段もあったと思うが私達の性格上それが出来ないのは言わずもがな…

にも関わらずTPPの議論に参加して何が主張出来るのかとただ私は言いたいだけである。
「米だけは勘弁して欲しい」とお願いするのは交渉とは言えない。

2011年11月10日木曜日

ダメダメな日々は続く…

夜勤明けは、呑まずにはいられない
実家の姪っ子の自転車のパンク修理をする予定だったけれども取り合えず呑まずにはいられない

夕方、一応ミッション完了

その後、ジムにてバイク60分、ステッパー30分

帰宅後、結局またまた呑まずにはいられない…

ダメダメな日々は続く…

夜勤明けは、呑まずにはいられない
実家の姪っ子の自転車のパンク修理をする予定だったけれども取り合えず呑まずにはいられない

夕方、一応ミッション完了

その後、ジムにてバイク60分、ステッパー30分

帰宅後、結局またまた呑まずにはいられない…

2011年11月7日月曜日

佐渡Aでの行列チーム…

twitterのつぶやき群を見る。

北村弁護士や菊池弁護士の言動には素直に感動できない。

本当に走る人間というのは走りたいから走るのであって、誰かのために走るというのは大体は詭弁である(と僕は思う)。
だから、「娘のために走った」と言う菊池弁護士を私は信用しない。

その一方で、安田のスッピン姿や、東野のTV番組を意識させないマイペースには圧巻された。
がしかし、よく考えれば佐渡Aレベルを本気で完走しようと思えば番組の構成なんか考える余裕がなくなるのは当然で、初体験の二人にとってはTVなどはどうでも良くなったのだろう。

そういう意味でも…

完走経験のある菊池弁護士の方が、タレント以上に製作者の意図を察し、通常以上に過剰なリアクション(例えば普通なら膝まつくだけなのを倒れ込んだり…)をしたのかもしれない。

拙者は食えぬ~サムライ洋食事始

��熊田 忠雄 (著) 新潮社(刊)

ほかの国では食物は十分にあります。ところがここには美味しいものは何もないのです。いくら食べたいと思っても肉体を満足させるものは全然ありません。ここに住んでいる人々は決して鳥を殺して食べたりせず、常食は野菜と米で、小麦も、魚も、リンゴも、その他の果物も、ここでは全て贅沢品になっています。
��「ザビエルの見た日本」ピーター・ミルワード(著)/松本たま(訳)


あくまでも粗食を貫く私達の祖先のソウルが、そこには描かれているような気がします。

キリシタン弾圧と鎖国に至った理由は、キリスト教が日本を席巻することを恐れたからではなく、宣教師達を始めとする西洋人達の飽くなき「肉好き」に恐怖を感じたからかも…
※↑は、あくまでも私の私見です

とは言っても公平を期すために…

近江の牛や薩摩の豚が今でも一大ブランドになっているのは、その当時からそれらの食肉が流通しているからかもしれません。

それに…

「鹿は害獣なだけで肉も食えん…」と言う方がいらっしゃるのであれば、鹿や猪肉が密かに薬と称されて珍重されていた時代を振り返ってみるのも、貴方御自身を成人病から守るためにも効果的ではないかと思ったりもしますデス。



閑話休題

本書は、饗宴の献立やその感想を淡々と記すだけでしたが、何故かそれが非常に小気味良く感じられました。

また「支倉常長がマイ箸を持ち歩いた最初の日本人かもしれない」とか、どうしてもバター臭い料理に馴染めずに鰹節で凌いだエピソードなども随所にあり楽しめます。

ただ欲を言えば、慣れない洋食やテーブルマナーに悪戦苦闘した模様や珍事をもっと知りたかったのですが、まぁ元々見栄っ張りな私達なので、そういった体験を日記に残す人はそう多くなかったのでしょうね



2011年11月2日水曜日

絶好のサイクリング日和

にもかかわらず、結局出動しなんだ…
まぁ「ジムが休みなので…」という言い訳があるんだけど。

今日は実家から柿を大量に盗んできたので、暫くは果物だけの黄金生活を送れそうだ。
とは言いつつ、何故かスナック菓子などのジャンクフードにも食指が動く今日この頃

さ~て、これから夜勤に行ってくんべ

荒野へ~Into the wild

ジョン・クラカワー著、佐宗鈴夫訳
��※或いは、ショーン・ペン監督の映画もあります)

恐らく、この本の主人公の気持ちは、少数の判る人には凄~く判るけど、大方の判らない人には全然判らないのではないだろうか。
実際、当時の彼に対する見方はネガティブなモノばかりだったとか…。

しかし…

「肉食にたいする嫌悪は経験によるものではなくて、もって生まれたものでる。粗末なものを食べて、質素に暮らすほうが、いろいろな点からして美しく思われた。それを実行に移したことはなかったが、実行できたらいいとは本気で思っていた。すぐれた才能とか詩的才能を最良の状態で維持しようと努めてきた人々は皆、とりわけ肉食や過食をつつしもうとしていたように思う…。
想像力に不快感を与えないような、質素で新鮮な食品を用意し、調理することは困難である。
しかし、肉体に食べ物を与えるときには、想像力にもあたえるべきだと思う。想像力も、肉体も、同じテーブルにつくべきである。それはいずれ実現するかもしれない。ほどほどに果物を食べていれば、食欲を恥じることもなく、もっとも価値ある仕事中断することもないのである。
しかし、料理に余計な香辛料を入れるのは、身体に毒だろう。
��H・D・ソロー「ウォールデン」


このくだりに印をつけ、その脇に書き記した↓の手記から見ても、著者が推察する通りこの時点でもう現代に戻ろうとしていたと僕も思う。
ソローが街に戻ったように…

じっくり考えた暮らし方。生活の基本にたいする意識的な注意と、身近な環境とそれに関連するもの、たとえば→仕事、職務、書物に対する絶え間ない注意。どれも、効果的な注意力の集中が求められる(状況には、なんの価値もない。価値があるのは、事態との折り合い方である。すべての真の意味は現象と個人との関係のなかにある。それが重要なのだ)。
食べものの偉大な聖性、生命の熱。
実証主義、なにものにも勝る生活美学の喜び。
絶対の真実と誠意。
リアリティー。
独立。
結末―安定―一貫性。
��クリス・マッカンドレスの手記


果たして、自殺志願者や厭世人がこのような手記を書けるだろうか…

そしてこの推察は、↓の真理を確信していることからも真実の可能性は高いと思われる。

私は長いこと生きてきた。そしていま、幸福のためには、なにが必要であるかがわかったような気がしている。必要なのは、人々のために役に立てるような田園での静穏な隠遁生活である。人々に親切を尽くすのは簡単だ。親切にされることに慣れていないからである。さらに、必要なのは、多少でも役に立ちそうな見込みのある仕事である。あとは、自然、書物、音楽、隣人への愛だ―そうしたものが、幸福というものの私の観念である。それから、なによりも必要なのは、たぶん、連れ合いと子供への愛だろう―人の心はほかに何を望むことができようか?
��トルストイ「家庭の幸福」


もしも、彼が本当にlower48に戻ろうとしていたのであれば
運命の悪戯というのは本当に残酷だと思う。

追伸
"運命の皮肉"とも言える事実は映画では判らないので、是非原作もお読み下さい。
��僕は映画を先に知りましたが、原作を先に読んだ方が良かったような気がしました)

2011年11月1日火曜日

神無月

恐らく、今の日本には出雲にさえも神様は居ないような気がする…

私達の神様は、携帯電話であり、iphoneであり、その他諸々のガジェットである。

放射能計測器も最近ではその仲間入りかな。