ただ最後のチカの処遇だけは疑問が残る。たとえウィルソンがメネンコを刺したとしても、後の裁判でメネンコの残忍性や影の企みなどが暴かれることで、メネンコの筋書もウィルソンの罪も帳消しにできたはず。
辛口ついでに言わせて貰えば、アルギがレッドへリングだったなら、もっとプンプン匂わせて欲しかった。
あと、ツールの詳細を知らない読者のための説明の意味もあるが、その辺を知る人間にとっては若干クドイ説明描写も所々散見される。
まぁケチはつけるとするえばそれ位で、あとはいつもの近藤節がさく裂!
メネンコは著者のランスに対する(悪い意味も含めた)畏敬のアイコンのような気がする。
手段や結果はどうであれ、勝負に対する執念(執拗さ)などは超越していると思うし、チカの述懐を借りて「オーラが違う」などと言わしめている。
今回、あのような形で物語を閉めた以上、続編でメネンコを再出させるのは難しいが、別の形でも良いので、彼の手練手管に翻弄されるスポンサー、UCI、選手たちの(もちろんチカだけは抗う)物語を読んでみたい。
※せめて、今回は詳述されなかった彼とウィルソン、アルギ&ヒルダの外伝的な内幕は、短編として編み出して頂きたい。

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