たとえばビジネスの世界で最初の打合せの倍額の見積書を提出することなど普通は出来ない。しかし福島原発の廃炉処理費や東京五輪の開催費に於いてはそれが平然と行われた。そして更にはその経緯を説明する声も、逆に糾弾する声も殆ど聞こえてこない。私はこれは非常に由々しき事態だと考える。
まず、これは日本人全体の信用問題に繋がる。もしこれが日本では普通に通用することだと世界中に知れ渡れば、日本は政治だけではなくビジネスの世界でも誰にも相手にされなくなるだろう。貿易で成立つ日本にとって、それは死活問題である。
そして、これは日本を自らの手で滅亡に陥れることでもある。私たちの先代は自分たちに都合の良い数字に並べ換えて書類を作り、それを根拠に世界に戦争を挑んだ。その書類の杜撰さを指摘できる者は誰もいなかった。
故に同じ失敗をする前に、私たちには自浄努力が必要だろう。
(2016/11/28毎日投稿済→没)
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