2022年12月20日火曜日

敵基地攻撃能力は不要

 巷では敵基地攻撃能力は必要、あるいは止むを得ないとの声が大きいが、果たしてそうだろうか。たとえば今のウクライナを鑑みると、彼らは自国領土内での抗戦のみに徹底する傍ら、国連からSNSまで、あらゆる外交手段を講じてロシアの蛮行を批難し、世界中の支持や支援を集めている。しかしもし彼らがロシア本土を攻撃したらどうだろう。戦費が今以上に掛かるのは必至だが、それで被害が今より減るとは私には思えない。そして何より、ウクライナがロシア本土に攻撃した時点で世界の世論からは二国間の紛争とみなされ、積極的な支持や支援は間違いなく減るだろう。
 故に今の日本に必用なのも敵基地攻撃能力ではなく「自分たちの領土は自分たちで死守する」という士気だと思う。「私達からは絶対に攻撃を仕掛けないが、もし私達の領土に一歩でも踏み込んだ時は徹底的に抗戦する」と公言することが最も費用対効果の高い抑止力になるとも思う。つまり社会保障費を切り詰めたり未来の子供たちに借金を負わせてまで国防費を上げる必要は全くない。ましてや戦闘機や長距離弾道弾を某国から言い値で買わされるようなことは絶対にあってはならない。

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