2012年3月5日月曜日

公務員ランナーの憂鬱

あくまでも私見だが、マラソンに関して言えば、市民ランナーでもプロや実業団の選手と対等に戦える環境は作れると思う。もちろんそれが「公務員」ではなく「ワタミの店長」ランナーだったら達成はかなり難しい。しかし職場が個々人の趣味や副業を尊重し、且つ過度の残業がない環境ならば練習時間はそれなりに作れるはずである。それにたとえ優秀な指導者の下で練習しなくても、自分に合った練習プランを構築し、且つ普段から自分を律することが出来れば、それなりの結果を導き出すことが出来るのがマラソンの醍醐味だとも私は思っている。

そんな私の考えを、川内選手は見事に体現している。
こう言っては何だが、だから川内選手はある種の人々からは嫌われるのだとも思う。
とかく日本では、普通と違うことをして目立つ振る舞いをする人を煙たがる。ましてやそれでちゃんと結果を出している人は妬みの対象にもなる。だからこそ、そんな人間が失敗したり判断を誤ったりするのを見ると、その種の人々は非常にスッキリする。まさにシャーデンフロイデである。

氏が坊主頭にしたのは、計らずも何時の間にかマスコミに煽られてしまった自戒のようなモノであって、決してパフォーマンスだとは私は思わない(と言うか、このタイミングで坊主頭にしても、ある種の人々からはパフォーマンスにしか見えないので逆効果である)。
それに川内選手にはそんなゴシップで憂鬱になっているような暇はない。そんな暇があるのなら練習しているはずである。そんな肝心なところを、川内選手をこき下ろしている人々は意外と気付いていないのかもしれない。

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