掲載は2014年10月15日付
↓は添削前の原文。
今年の米価は極限まで下落した感があります。この状態が続けばコメ農家の多くは廃業を余儀なくされるでしょう。それに中山間地がかなりの割合を占める日本なのに「大規模化と6次産業化で強い農業に」などと自主改革を促すだけの政府にはもう頼ることもできません。私はそんな今だからこそ消費者の皆さんにもコメの価値を考えて頂きたいと思うのです。県民の皆さんなら容易に想像できると思いますが日頃見る水田の多くが荒地になったらどう思いますか。「そんなの知ったことではない、コメは外国から安く輸入すれば良い」とお考えですか。でも石油が枯渇するなどして日本から輸出できるモノがなくなったらどうしますか。またそれ以前に世界的な干ばつが起きた時、コメの輸出国は自国民を飢えさせてまで日本に恵んでくれるとお思いですか。上記をナンセンスと思うかどうかは皆さんの自由ですが、大震災を昨日のことにように考える私には想定内の推論です。ある研究によると一般家庭のコメの月平均支出額は2千円弱らしく、この価格が20%アップするだけでも多くの水田は救われるとのことです。因みに同調査では外食費用が月1万4千円位なので、重要なのは金額の多寡ではなく私達消費者の意識なのかもしれません。
つまり何が言いたいのかと言うと…
「コメやコメ農家を蔑ろにしていると、知らない間に日本から田んぼがなくなっちゃうよ。まぁ今のように自動車や電化製品など日本にも食べ物と交換できる輸出品がある間は安い輸入品を買った方が安上がりだと思うけど、もし石油がなくなったらどうするのですか。自動車なんて鉄くずに過ぎず誰も買ってくれなくなります。(その前に石油がなくなれば食糧を輸入するための船や飛行機だって動かせなくなるんですけどネ…)。それに中国人やインド人がコメをたくさん食べるようになって、且つ地球規模での凶作にでもなれば日本人は牛に食べさせるはずだった飼料用のコメで食い繋ぐ羽目になるかもしれないんです。震災の時にガソリンスタンドで大行列を作って惨めな経験をしたことを皆さんはお忘れですか?。だから今の内から少しはコメの値段は高くなっても食糧の安全保障代金として上乗せして買う必要があるんですよ。」
ということです。
多分、殆どの方の耳には届かないとは思いますけど…
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