たとえば、トライアスロンに挑戦したいと思っているのに、仕事、家庭の事情、長く泳げない、バイクを買う資金がない、などの理由で中々実行に移せないでいる人がいると仮定します。
これについてのアドラーさんの回答は明快です。
「あなたは色々な理由を言い訳にして、挑戦することを拒み続けているだけ。つまり挑戦できない理由(感情)を後からこじ付けて作り出しているに過ぎません。その証拠にあなたにそれらの理由を改善しようという意思はありますか!?」
と言うのです。
更にもう一つ、後ろめたくなるような話をすると
「人間は何かの足枷(負担、重荷)があったり、誰かに縛られている状態の方が都合が良い。そして何より、その足枷がなくなり完全フリーになった状態なのに、自分が理想通りの人間にははなれない現実を知るのが最も怖い」
とのこと。
つまり今の自分が不幸だと考える人は、「私は給料が安い(上司が意地悪、彼女がいない、子供がわがまま、etc…)だから不幸なのであって、そうでなければもっと幸福になれるのに」と考えているそうです。しかしそう考える人々は、そんな願いが叶ったとしてもまた違う足枷を作ってしまいらしいのです。
なので「お父さんがトライアスロンなんて絶対無理よ!」と娘に言われたとき、それはお父さんがその台詞に傷ついたのではなく、その台詞を挑戦できない理由として有効利用しているのかもしれません。そして「娘のために私は自分の人生を犠牲にしているのダ」と考えれば、これほど心が安らぐことはありません。
※↑は私が言ったのではありません。アドラーさんが言っているのデス。
to be continued
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