2016年8月21日日曜日

愉快な国威発揚

先日みなさんのNHKが、オリンピックを開催する一番のメリットとして国威発揚を挙げたらしい。
※一個人として「八紘一宇」を唱える政治家がいても、それはその政治家の資質の問題である。しかしみなさんの受信料で成り立つ公平公正なNHKが「国威発揚」と唱えるのは頗る問題がある(と言うか、それ以前にこのような発想は五輪憲章でタブー視されているので、公人なら口が裂けても言えないはずである)。

ちなみに、その他のメリットとして

②国際的存在感
③経済効果
④都市開発
⑤スポーツ文化の定着

などを挙げている。

まるで昭和初期にタイムスリップしたかのようである。

昭和初期と言えば…

国威発揚のため、天皇や軍人さんを神のように崇め、至る所で提灯行列を催し、国民を更に扇動した(そして、誰も体制に異議を唱えることができなくなった)。

国際的存在感を誇示するためアジア各国に土足で踏み入り、傍若無人に振る舞い、結果的にはどうしようもない位に大恥をかいた(そして未だにそのツケを払いきれず、鬱屈しているウヨな人がいる)。

大戦景気で経済を活性化して国民にみせかけの実行力を提示し、その後あらゆるシステムを軍のやりたいように変革した(やりたい放題というのは、まさにこういうことを言うのだろう)。

そんな時代だったのではないかと私は想像している。

そしてもしそれが正しいなら、それはシンゾー君が今やっている、或いはこれからやろうとしていることと全く変わらない。
畢竟、軍人がメダリストに替わり、アジア進出が自衛隊の海外派兵に替わり、大戦景気がアベノミクスに変わっただけである。

重ねて言うが、それをみなさんのNHKが大本営発表のように平然と喧伝しているのだから、もはやどうしようもない。

歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として

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