2012年9月3日月曜日

2012佐渡トライアスロン①

本当は今回の佐渡のことは何の言い訳もせず、一切書かないようにしようと帰宅途中にはそう考えていた。
しかし過去に何度も大言壮語していた以上、それは言い訳をする以上に卑怯なことなのではと感じ、今の自分を曝け出すためにも以下に書き記す。

大会前夜は2009年の本大会以来の3年振りのレースのためか、21:00に布団に就く(と言っても、スタート地点の海水浴場公園にある東屋でバスタオルを掛けただけ…)が、期待と不安で興奮したせいか殆ど睡眠出来ず仕舞い。(曲がりなりにもウトウト出来たのが合わせても1時間位か…)


ただし眠り薬と称して就寝前に梅干焼酎を3杯
呑んだのは言い訳にはならないだろう。(何故なら、2009年の前夜はもっと呑んでいた)

スイムは今年から2周回になった。
遠浅の海で尚且つ一旦上陸させる展開なのでスイムを苦手とする私にとっては有利(な気がした)。
案の定、タイムは前回より3分位遅かったが順位は100番近く上がった。(最終コーナーの波のウネリがスイマーにとっては致命的だったのか…)
しかし「一旦上陸したのにまた泳ぎに行かなければならない」という精神的なダメージも想像したとおりだった。(前回までは上陸した時点で、もう泳がなくても良いという感慨が大きかった)
更にここで言い訳しておくと、二周回目の浅瀬を歩いている時点で既に向う脛に痙攣が起きそうな予兆があった。

スイムアップは約1時間30分34秒 363位

今回も超苦手なスイムを無難にまとめられたので気分良くバイクパートに進むことが出来た。ただ乗車後直ぐに欠乏感がして予定よりも全然早く一投目のジェルを補給する羽目になったり、ケツポケットのジェルを落として拾いに戻ったりと、"ぎこちない"動作も目立ったのは「睡眠不足のせいかなぁ…」と気掛かりでもあった。

そして…

そんな嫌な予感は見事的中し、もう約40km地点で既に左足裏に最初の痙攣が起こる。
それから先は「痙攣→補給→解消→痙攣…」の繰り返しで、塩タブレットやジェルで誤魔化しながらの長旅となった。
また住吉AS以降はランパートに余力を残すために抑える作戦で、作戦とは言うものの結構な数の人々に再び抜き返される屈辱は精神的にもかなり凹む。
そして終に、約180km位の地点で尻をサドルから持ち上げた瞬間に両足がピーんと伸びたまま膠着してしまい、もうどうすることも出来なくなってしまった。最初は所謂「立ちゴケ」の要領でなるべく衝撃が少なくなるように倒れ込むことを覚悟していたが、渾身の力で左足だけはクリートをペダルから外すことが出来たので最悪の事態だけは避けられた。そして更に幸いなことにそこは市街地で、そばで応援されていた住民の方がタライに水を用意されていて、筋肉の膠着状態をほぐして貰うことが出来た。
そこでは5分位休憩し再出発することは出来たが、そこからバイクフィニッシュまでの約10kmはクリートをペダルに固定することは出来なかった。チョッとでもペダリング以外の負荷を加えれば直ぐに痙攣を起こし、今度こそクリートさえ外せなくなりそうな気がしたからである。

そんな状況ながら、何とかバイクフィニッシュ。

バイクラップ(グロス):6時間55分33秒 203位
スプリット(スイム+バイク合計):8時間26分07秒 223位

目標(バイクラップ:6h30')より若干遅れはしたが、それは今回の暑さとさっきの転倒&休憩、そして前回バイクで飛ばしすぎた失敗を踏まえバイク後半は脚を温存した作戦の結果である(と自分を慰めた)

何より、今回の一番の目標はランパートを3時間台でクリアすること。
(リザルトを見れば、その作戦に間違いはなかった…)

「もうバイクを走る余力は全く残ってないが、ランなら違う筋肉を使って走れるのではないだろうか!?」
そんな期待だけを頼りにトランジットエリアに座り込んで(普段なら座り込むなど考えられない)バイクシューズからランシューズに履き替えてみた。
立ってみたら意外と走れそうである。

「とにかく、行けるところまで行ってみよう」
そんな気持ちでランをスタートしたのが14時26分。
とり合えず残り42.2kmあることは考えないようにした。

(つづく)


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