2017年7月20日木曜日

ツール・ド・フランスに日本人選手が少ない理由

日本には、甲子園とか箱根駅伝などの国内完結型のビックイベントがある。
将来的にはメジャーリーグやオリンピックで活躍できる可能性のある選手でも、おらが村の代表として担ぎ上げられ、実力以上のパワーを発揮するよう要求され、そしてその期待通り(?)20歳前後の若さで燃え尽きる。
またそういう選手の多くは、幼少時から定番のルーチンワークばかり課せられ、しまいには進学就職から生活全般に至るまでコーチの言いなりになる(ならざるを得ない)。
そしてもし仮に、その選手が野球より自転車競技に向いていると評価されても転向することは極端に忌避・敬遠される。

その一方で…

諸外国では、サッカーならワールドカップ、自転車ならグランツールなど、そのヒエラルキーは明確である。
その頂点を目指す選手やスタッフも、レベルがレベルだけに無理はしない(させない)。その代わり、どうすれば速く(強く)なれるかを常に自分の頭で考え(させ)る。発想も柔軟で、既存のメソッドやドリルにこだわらない。
そしてもし仮に、その選手がサッカーよりも自転車競技に向いていると評価されたら即座に転向を考えるだろうし、両立する道だってある。

つまりユースまでは世界レベルなのに、大人になっても伸び代がなく埋没してしまうケースや、野球やサッカーなどの人気種目だけが注目され過ぎるせいで、折角の才能が生かされないケースが日本には多過ぎるからだと私は考える。

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