2023年1月14日土曜日

マイナポイント獲得のトホホ

このたびマイナカードを申請した。ただ単に2万ポイントを獲得するためである。マイナカード自体には何の期待もないし、何の不安もない。

ただこのマイナポイントを獲得する際に様々なトホホがあったので、備忘録として以下書き留めておく。

※ちなみに私が参照したのは↓の公式
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/about/

まず最初に驚いたのは、自前の端末で登録する際、NFC(いわゆるおサイフケータイ)対応のスマートフォンが最低条件だとは明記されていないこと。一応サイトには「マイナポイントアプリ対応スマートフォンが必要」な旨とその対応機種一覧リンクはあることはある。しかし敢えて古い端末を使っている人間からみれば、その要件はOSのバージョンだったり、メモリ容量だったりする。其の辺のところを、このサイト制作者は全く念頭にしていない。或いは、そういう人間が存在することすら知らないのか…。

そんな訳で残る手段は「マイナポイント手続きスポット」になるのだが、このサイトでは分かりやすいところに手続きスポットでの操作フロー図や事前に準備するものなどが一切記されていない。
※これは後から気づいたことだが「最寄りの手続きスポットを探す」リンクをクリックしてようやく詳細に辿り着ける形。明らかにパンくずリストのミスである。

当初は私も「まぁ画面の指示通りに操作すればそんなに難しくはないからかな」と高をくくって、何の準備もせずに最寄りのコンビニに向かったのだが…
決済サービスIDとセキュリティーコード入力してください
と訊かれて端末の前で完全に固まった。幸い私の自宅は超田舎であり、コンビニATMで行列が出来るような状況も滅多に起きないので、この時はその場でググってIDを確認することができたが、普通の街の普通の人ならそこで撤退を余儀なくされるはずである。

そんなハードルを乗り越え、ようやく最後までたどり着き「これでようやく2万ポイントか…」と胸をなでおろしたのだが、最後の確認画面には目が点になってしまった。
ここでは公金受取口座の登録は行えません。

さすがにここはもう撤退するしかないと考え、帰宅して色々ググってみると、更に???な注意書きを見つけた…。
公金受取口座のご登録については、ご自身の端末でお手続きして頂くようお願いいたします。
なお、端末をお持ちでない場合、一部の市区町村では、公金受取口座の登録ができる場合がありますので、お住まいの市区町村に事前にお問い合わせください。
私には「代行登録できるのは一部の市町村だけだから、NFC機能のあるスマホか、パソコンとカードリーダーを用意しろ。(それでも市町村に問い合わせるのはかなり図々しいことだからな)」としか解釈できない。
これで自前の要件を満たさず、かと言って市町村に問い合わせをする図々しさのない良心的な人々は、公金受取口座登録での7500ポイント獲得は諦めるはずである。あれほど公金口座をマイナカードと紐付けしたがっている御上が、なぜこんな注意書きで折角の登録希望者を突っぱねるのだろうか。私にはどうしても理解できない。

ちなみに公金受取口座の登録は、私の住む人口7千人位の過疎の町でさえ、役場の担当窓口で普通に出来たので、恐らく殆どの市町村で可能かと思われる。と言うか必要なのはカードリーダーとパソコンだけなので出来ない方がおかしい。重ねて申し上げるが「一部の市町村では登録できる場合がある」と書いた役人の顔が見てみてみたいものだ。

最後におまけ…

私は公金口座の登録をこの役所で去年したばかりだった。今回の登録も同じような記入の繰り返しだったので「なぜこんな無駄なことを繰り返すの!?個人がデータの紐付けを了承すればそれで良いのでは」と愚痴をこぼすと、担当者からは「国の方針ですから…」と返された。
また「マイナカードがあれば住所変更とかもオンラインで出来るんでしょ?」
とも訊いてみたが、それも現状は無理らしい。
それじゃいったい何のためのデジタル化なの!?
カードの普及に大枚を叩き、現場のスタッフには多大な雑務を課す割には全然便利ではなく、国全体がますますジリ貧に陥ってしまいそうなこの制度。まさに落ち目な日本の現状を象徴しているようで、私としては非常に愉快であ~る。

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