抗生物質の点滴は11月1日から強いモノ(メロペネム)に代わり、且つ頻度は1日三回(これまでは朝夕2回)に増やされた。
何よりキツいのは3回目の注射が深夜12時なこと。
(まぁ見ることはなかったが)どんなに気分の良い夢を見ていてもおばさん美人ナースのやさしい声で叩き囁き起こされるのだ。そんなミッドナイト・コールは約2週間(1月12日まで)続いた。
1日に3回の点滴と4回のインスリン。右足には3本のドレーンが埋め込まれ...
もう立派な正真正銘の入院患者なり。
えにぃうぇい
ドレーンが外れたのは11月18日で、デブリードマン手術からそれまでの間にベッドを離れたのは大きいトイレの5回だけ。
看護師さんに「糖尿病克服のため歩かせて」などとリクエストしても却下されるだけなので、コチラも徹底的に塞ぎ込んでいた。
冷静になって振り返れば、当時は再感染が一番の心配ネタだったので看護師さんの縛りは至極全うである。しかしながら当時の私も再手術の不条理や再感染の怖さ、入院暮らしのストレスなどで全然余裕がなかった(言い訳だが…)。
そんな感じで11月の前半は我慢と忍耐の日々であったと振り返る。
ただそのおかげで「戦争と平和」を読了できたのは少ない収穫だったかも…。
もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを知らなかったろう。
~レフ・トルストイ「戦争と平和」
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