2020年10月20日
今まで生きてきた中で一番苦しかった夜が明けた。
昨夜までの膝が引っ張られるような痛みも治まり、そして何より物理的に膝が牽引されていない解放感が嬉しかった。
これで車椅子なら移動はできるし、ベッドで大便をする恥辱からも開放された。
そして早速この日からリハビリも始まり、再起に向けて気分も上々だったのだが...
何日経っても腫れは治まらず、39℃超えの高熱で夜中にシャツがびしょ濡れになることも度々あった。
主治医の話では開放部が化膿しているとのことで、その後しばらくは点滴での快方を試みたが、MRIの結果、感染は広がっていると判り、洗浄手術(デブリードマン)をすることになった。
この宣告に気分はズンドコまで落ちた。
とくに、折角治りかけた傷口を再度切開するということが解せなかった。
(くどいようだが)今まで生きてきた中で一番苦しかったことをもう一度しなければならないことも苦しかった。
おまけに...
自宅から持ってきてもらった本が全部既読のモノ。
ポータブルラジオもすぐに電池切れ。
Bluetoothイヤホンも充電できない状態でスマホで音楽も聴けず...。
(元々調子が悪かったのだが)ノートPCもその数日後に臨終した。
実家から別の本と換え電池を持ってきてもらうまでの数日間は天を仰ぐしか術はなかったが、見えるのはヒジキがばら撒かれたようなジプトーンの天井模様と、点滴などを吊るすカーテンレールだけだった。
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