☆2009年10月2日(金) 曇り→雨
☆行程
小松中央公園トイレ脇の庇→60番「横峰寺(よこみねじ)」→61番「香園寺(こうおんじ)」→公園に戻る→62番「宝寿寺(ほうじゅじ)」→63番「吉祥寺(きちじょうじ)」→64番「前神寺(まえがみじ)」→漆陸庵(泊)
☆距離
約40km
☆費用
つまみ:¥447
合計:¥447
今日の最初の札所「横峰寺」は、西国一の標高を誇る石鎚山の中腹にある、過酷なお遍路の中でも難関と言われる寺院の一つである。
(※大阪以西の最高峰が四国にあるとは思いもしなかったデス)
唯このアタックは幸いにも、行って戻ってのワンウェイコースになるので、貴重品と仏具以外はトイレの裏に置かせて貰っての軽装備で昇ることが可能である。
お陰で想像よりは疲れる事無く登頂出来たのだが、納経所で「88ヶ所の中で、ここの標高は未だ三番目やで~」という話を聴き、自炊道具やウルトラモバイルPCなど、歩くことと寝ること、そして参拝するのに必要なモノ以外は一切合財ひげ坊主さんの自宅に返送する事を決意する。
荷物を軽くすることは二日目から考えていたものの、その決意を固めてからは気分的にも軽くなり、脚のマメも何となく痛くなくなった気がしたのだが、またもや雨が…
おまけにこの日は辺りが暗くなっていっても、前日までのようにタイミングよく雨露を凌げるようなスポットは中々見つからず…
更に悪い事に、急に大便を催したものの辺りにはコンビニも何もなく、結局は悲惨にも・・・することになったのは、この旅での一番苦く(そして臭い)体験である。
しかし(今回はチョッとタイミングが悪かったが…)、歩いていれば必ず↓のような休憩所が、砂漠のオアシスのようにヒョッコリ現れるのが御遍路道中特有の現象である。
先ずは袂の小川でウ○コ臭い衣服を洗い、何時ものように晩酌をしながら宿帳を読んでいると、何と其処は「宿泊は禁止」なことに気付く。
※住宅地に近く且つトイレや水場のない休憩所は先ず宿泊禁止と考えるのがマナーです。
しかし時間は既に夜の8時過ぎで、外は本降りの雨…
ルール違反ながら、小用はペットボトルで済ませ、早朝にお暇する事で勝手に御許しを乞う事にした歯痒い五日目の閉幕だった。
※近隣の皆様並びに関係者各位、本当に申し訳ございませんでした…
追伸
この休憩所に入る間際に散歩中のお母さんに出会ったので、食料調達が可能な所を訊ねたところ「その道程はかなり遠い」と前置きした上でコンビニやスーパーの場所を教えて戴いたのだが、その後、僕の行方を案じてくれたのか(仰る通り歩いて行くには遠過ぎで諦めました…)、ゆで卵を持って来てくれた時は本当に涙チョチョ切れる思いだった。
それどころか…
その後に僕が山形から来た事(※補足:↑のような御接待を受けた時は必ず自分の名前と住所、祈り事などを書いたお札を渡す事になっていて、お母さんもそれを見てくれた)に驚いたみたいで、再度栗御飯まで持って来てくれた時には、合掌が自然に出来るようになっていた(かも…(^^ゞ)
今まで食べた中で一番美味しい栗御飯とゆで卵ですタ~
その際のお母さんは、その辺の金儲け主義の寺院の観音様とは比較にならない程、僕の目には尊く映りました。
この御恩は一生忘れません
(そして何時もの如く)御多幸あれ!
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