2013年12月1日日曜日

お早う(映画)

小津作品の中で二番目に挙げるのが本作品。
もちろん一番は東京物語だが、小津の真骨頂である「皮肉とユーモア」だけに関して観れば本作が一番だと思う。
※サイレント時代の「生まれてはみたけれど」も秀逸

そこでは茶の間にテレビがなかった頃の風景が垣間見れる。
久我美子がちゃぶ台で文庫本をめくるシーンや三宅邦子が編み物をするシーンなんて何とも言えない。
そんな本作は、テレビをはじめ台頭しつつある白物家電をめぐる大人と子供、隣近所との確執がテーマと言えよう。
そしてその本質は「無駄(そして便利)」だと思う。
「世の中には無駄があるから面白い」というような台詞がある。(確か佐田啓二)
しかし翻ればテレビほど無駄なモノもない。
その辺のパラドックスが小津はじめ当時の映画業界の人々にもあったのではないだろうか…

追伸
勇ちゃんの「I love you」は何度観ても微笑ましい


追々伸
また勇の小学校で尻取りをするシーンがあり、先生の問いに対して全く脈絡のない「月光仮面」とか「赤胴鈴の助」という回答をさせる下りが、目立たないが私は結構(否、かなり)好きである。
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