安倍首相は最初に増税延期を決めた記者会見で「次は景気条項を付すことなく確実に実施する」と断言しました。ちなみに「リーマンショックや大震災のような事態が起きない限り」と付言したのはこの会見のずっと後のことなので、仮に現状がリーマンショック級だとしても増税の理由にはなり得ません。もしこれが罷り通るなら社会は何でもありになります。
しかし首相は延期を決めました。前言を撤回、謝罪すらせずにです。
これは公約違反以前の、人間としての資質が問われる問題だと私は思うのです。
たとえば先の安保法案の審議を思い出して下さい。首相は「日本が米国の戦争に巻き込まれることは絶対にない」と断言しました。これだって今回のように、後から変な言い訳を加えられ撤回されるか判りません。そしてもしそうなったら後は最後まで米国に追随するしかありません。消費税のように私たちの一存で延期や廃止はできなくなるのです。
それでも皆さんは景気浮揚だけを期待して(首相の資質は無視して)自民党を支持するのでしょうか。それとも政治には一切期待はしないと見切りをつけ投票を棄権するのでしょうか。私はどちらの選択紙も危険な気がします。
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